日本気圧バルク工業株式会社

常圧低酸素トレーニング

 常圧下で窒素分圧を人工的に上げて酸素分圧を低下させる常圧低酸素室でのトレーニング

 この方法は,低圧室に比べて容易に利用可能であること,またコスト面でも負担が軽いことなどから注目を集めておりこの常圧低酸素室を利用した滞在やトレーニングに関心が集められており様々な観点よりその研究が進められている。

 しかしながら,常圧低酸素環境下への暴露およびトレーニングが,実際の酸素運搬を担う赤血球(RBC)およびヘモグロビン(HGB)の両パラメーターを増加に影響しないという報告がありこの点については現在も議論されている。

高地トレーニングマスクを装着してのトレーニング

 マスクを着用して、吸い込む空気中の酸素をゼオライトに吸着させ体内に取り込まれる酸素を減らすことで低酸素状態を再現する。マスクを着用するだけなので、酸素濃度の調整などは難しくアスリートが使用するには物足りない。

 その他にも、ゼオライトを使用せずに呼吸に負荷をかけるだけのマスクも存在するが、高地トレーニングとは別物である。

低圧酸素ルームを使用した低圧低酸素トレーニング

 密閉した酸素ルーム内の気圧を下げて、ルーム内の酸素濃度を減らすことで低酸素状態とし標高の高い場所を忠実に再現しています。 唯一自然界に存在する環境条件であり、低圧状態で血管が拡張されるためアスリートの血流が上がった時に血管を傷つける事が減ります。

自然界に存在する環境を忠実に再現しています。

 アスリートの競技中の脈拍は160程度まで上昇し血流が活性化します。常圧では血管の拡張が起こりません。アスリートの鍛え上げられた心臓のポンプの力で身体中に血液を送ります。駆け巡る血液が拡張していない通常状態の血管に擦り傷を作り出してしまいます。血管内の内なる傷を修復するために瘡蓋ができてしまい血管自体を硬化させてしまいます。

最高の高地トレーニング環境が実現

 低酸素刺激そのものは赤血球やヘモグロビンを増大させるだけでなく、血管内皮機能活性化させ、一酸化窒素やアデノシンなどの血管拡張物質を増大させることによって血管拡張反応を促すことや、血管新生(既存の血管から新たな血管枝が分岐して血管網を構築する生理現象)に関与する血管内皮増殖因子の発現を促すことも明らかにされています。また、最近では低酸素環境下での運動は、糖輸送体を増加させ、骨格筋への糖の取り込みを促すことも明らかにされてきています

低圧低酸素は長寿の環境

 ヒマラヤ、アンデス、コーカサスなどの高地民族には 長寿者が多い。これは高所では血管が拡張し血圧上昇が抑制され、一方基礎代謝が亢進することなどによるという。さらには運動経験のない中高年者でも高所トレーニングで心血管系や有酸素作業能の改善による動脈硬化や肥満の予防などの健康増進を促す可能性を秘めているものと思われる。

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